日本人にも人気の世界遺産アンコール・ワットがあることで知られているカンボジアですが、ストックフォトでは全く売れません。この問題について調べてみました。
東南アジアの写真はよく売れる
カンボジアはタイなどと国境を接する東南アジアの国です。東南アジアの写真の売れ具合を他の地域と比較してみます。
これはシャッターストックに登録した写真1枚当たりどのくらいダウンロードされるのかを地域でまとめた表です。
最初は東南アジアの国の写真全体が売れていないのではと思っていましたが、そうではないようです。これをみれば分かる通り、1枚当たりで考えると東南アジアの写真素材は世界のどの地域よりも多くダウンロードれています。ヨーロッパの倍ですね。
このことから東南アジアの写真はよく売れるといえますよね。
東南アジアでカンボジアだけが売れない
東南アジアの写真の売れ具合を更に詳しく見たものが下の表です。国別にダウンロード数を比較しました。
最下位がシンガポールで、カンボジアは下から二番目。一番売れているインドネシアと比べると、その差は4倍ほどになります。カンボジアはかなり売れていないことが、データでも見て取れます。
カンボジアのストックフォトの特徴
売れない理由を考える前に、自分のカンボジア写真素材のポートフォリオの特徴を見てみることにしました。
カンボジア写真素材
あまりいい写真がないということはあるでしょうが、自分で撮った他の国の写真とくらべ特に品質が低いということはないかと思います。
見て頂くと分かると思いますが、素材のほとんどがアンコール遺跡の寺院を撮影したものになっています。建物の外観や石像、回廊などのインテリアなど小さい意味でのバリエーションはありますが、大きな意味ではどれもアンコール遺跡の写真です。カンボジアが売れないというよりは、アンコール・ワットの写真が売れないといった方が正解かもしれません。
アンコール・ワットの写真が売れない理由
アンコール・ワットの知名度は世界的で、需要はかなり大きいはずです。それでも売れないのは、供給過多でレッドオーシャンになっていると考えるのが倫理的です。
知名度が高すぎることと被写体として多くのカメラマンを魅了するため、素材の供給過多になっていると思われます。
それからタイに近いという地理的要因も見逃せません。タイ人のカメラマンのストックフォトの世界でのシェアはものすごいものがあります。タイ人カメラマンが撮影しやすい素材は市場にあふれがちになります。
掲載している写真はシャッターストックにて販売しています。
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